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たかが名前、されど名前 最近、メーガン妃とヘンリー王子の間に生まれた第二子の名前が発表された。 夫妻は6月4日に誕生した長女の名前を「リリベット」(フルネームはLilibet ”Lili” Diana Mountbatten-Windsor)、略して「リリ」と命名。この名はエリザベス女王の幼名にちなんでおり、何かとお騒がせな夫妻がこの名前を長女につけたことで、英国では大きな論争になっている。 【実名公開】米国で「覚えてもらいやすい名前」…! たかが名前、されど名前。名前1つでも話題の種になるのは、古今東西同じだ。 日本では90年代、我が子に「悪魔」ちゃんと名付けようとした親が大きな波紋を呼んだこともある。近年でもキラキラネームが流行ったかと思えば、最近ではシワシワネームと呼ばれるレトロ路線に注目が集まったりと、名付けのトレンドは時代そのものを映し出している。 日本人にとってごく普通の名前も、海外では時にちょっとしたショックを与えることがある。 西洋的なキラキラネームは比較的そのようなことにはなりにくいが、日本人に馴染み深い名前であるほど、海外では意外な印象を与えてしまうケースも。例えば、わかりやすい例を挙げよう。 石塚真一氏が描くジャズ漫画『BLUE GIANT』の主人公である宮本大(ダイ)のケースだ。音が似ている「Die」は英語で「死」を表すことから、 “My name is dai”と名乗ると、英語圏の人々は一驚を喫するかもしれない。 日本に住んでいる知人に「こういうエピソードってほかにもあるのか?」と聞かれたが、実際にはたくさんある。これらはほんの一例に過ぎず、英語圏に住んでいると日米の名前の違いにまつわるエピソードは枚挙にいとまがない。 ということで、今回はいくつか名前に関するエピソードを紹介したい。 ひとみ、ごろう、まみ、ちかこ… 覚えてもらいやすい名前
英語圏で覚えてもらいやすい日本人の名前はいろいろある。 筆者の留学時代からの親友「ひとみ」は、アメリカ人に「He told me」 としてすぐに覚えてもらっていた。ちなみに、文章自体の意味は名前とまったく関係ない。 「ごろう」は「Go Row」(行く、列)などの語呂で、「まみ」は「Mommy」(ママ)と音が似ているため、これらの名前もすんなりとアメリカ人の記憶に残りやすいだろう。 「ちかこ」「ちかし」「ちから」などの「ちか」(Chica=女の子)も、アメリカでも馴染みのあるスペイン語なので覚えてもらいやすい。 筆者の名前「安部かすみ(Kasumi Abe)」についてもエピソードがある。 まず「かすみ(Kasumi)」という名前だが、同名のアメリカ人を1人だけフェイスブックで見つけて以来「友だち」として繋がっているが、基本的にはアメリカでは珍しい名前だ。 移住した頃は、「Cosmo(宇宙や漫画のキャラクターを想像させる単語)」と間違われたりすることも日常茶飯事だった。余談だが、英語では「s」の発音は口をすぼめるため、「z」の方がより楽に発音しやすい。よって「かずみ(Kazumi)」の方が、英語話者はスムーズに発音しやすい。 さらに「あべ(Abe)」については、前首相の名字と(漢字は違うが)同じ音のため「プライムミニスター・アベと親戚ですか?」とよく冗談混じりに言われたものだ。 また、聖書にも関連したワードでもあるエイブラハム(通称Abe=エイブ)というファーストネームは、ヒスパニック系の男性には割とポピュラーなため、Abeという文字を見て「僕たち同じ名前だね」と、何度言われたことか。 シンプルなニックネームを用意 自分の名前を覚えて欲しい、もしくは英語圏の人にギョッとされたくない場合でも解決策はある。それは事前にシンプルなニックネームを用意しておくことだ。 たとえば先述の『BLUE GIANT』の主人公は海外に渡航した際、Daiではなく頭文字をとって「D(ディー)」と呼ばれている。シンプルで響きも良いので、きっとすぐに覚えてもらえるだろう。 けんたろうを「けん(ken)」、そういちろうを「そう(so)」など、長めの名前は短縮ニックネームを用意すると、すぐに覚えてもらいやすくなる。実際、英語圏ではマイケルをマイク、エリザベスをベスなど、本名がありながら、生涯にわたって日常生活や会話ではニックネームのみで通す人も多い。 アジア圏において日本人の名前はまだ発音しやすいほうだが、中国語はそもそも発音が難しく、名前も覚えてもらいにくいようだ。 中国出身の筆者の友人に話を聞くと、中国の大都市に住む人や国外に移住した若い世代の中国人は、移住や就職するタイミングで自ら英語名のニックネームを選ぶ人が多いのだとか。どうりでニューヨークに住む中国人には、ソフィアやジュリア、ジョンなど英語圏のニックネームをつけている人が多いわけだ。 変わった名前で得することも? photo by iStock そもそも日本人を含むアジア人の名前は、アメリカ人にとって馴染みがない。つまりエキセントリックに聞こえるようだ。 一方でエキセントリックな名前は、覚えてもらいにくい反面、ユニークな名前として褒めてもらえることも多い。個性的なものが好きで褒め上手なアメリカ人には、「なんて美しい名前」「綺麗な名前だけどどんな意味?」などと興味を持ってくれる人も少なくない。 またアメリカでは、エキセントリックな名前が大学入試や就職などの場面で有利になることがあるとされてきた。これは「アファーマティブ・アクション(Affirmative action)」=「積極的差別是正措置」と呼ばれるものの1つだ。 アメリカで人種、民族、性別などにおいて、長年社会的に差別されてきた人々の地位の改善を目指し、1961年以来、政府、民間企業、大学などが進めてきた差別是正のための優遇措置を指す。 この特別措置によって、もちろん必ず「合格、採用」ということではないが、例えば大学入試や就職などの選考時の「最終段階」で、変わった名前が「マイノリティ」であることを表す要素の1つとして加味され、有利になることもあると言われている。 ピュー研究所が2017年に発表した世論調査では、アメリカ人の71%が「アファーマティブ・アクション」を教育や雇用で多様性を確保するために必要な措置として、肯定的に考えていることがわかっている。一方で、同制度を逆差別として批判する人々もおり、訴訟問題に発展するなど、意見が分かれるところだ。 アメリカにキラキラネームはあるのか? エキセントリックな名前と言えば、近年のアメリカでも日本のキラキラネームにあたるような、珍しくてユニークな名前を好む親はいる。 その傾向はセレブを見るとわかりやすい。たとえば、パリス・ヒルトンやブルックリン・ベッカム、シドニー・スウィーニーなど、一昔前までは珍しかった都市の名前をあえてつける人もいる。 また、ビヨンセとジェイ・Zの長女はブルー・アイビー・カーターちゃん(色や植物名)、最近離婚したキム・カーダシアンとカニエ・ウェストの長女はノース・ウェストちゃん(方角)など、一般人の名前としてこれまであまり聞いたことがなかったエキセントリックな名前を命名したりもしている。 子どもに変わった名前をつけたいと、日本語にインスパイアされた言葉をつける親もいるくらいだ。 たとえば、情熱やパワーなどをイメージする炎に関連した「Takibi」ちゃん、他にも自然や海に関連した「Kaiyo」ちゃん、「Mizu」ちゃんなどが“クール”な名前として一部の人に注目されているそうだ。 ちなみに冒頭で話した、筆者と同じ名前を持つフェイスブックフレンドのKasumiさん。アメリカ人なのになぜ日本の名前なのか聞いてみたら、「自分が生まれる前に両親が日本に住んでいて、その名前の女性に親切にされた特別な思い出があるから」とのこと。 アメリカ人のKasumiさんとは、それがご縁でフェイスブックフレンドとして繋がった。彼女と直接の面識はないが、筆者は彼女に対して勝手に親近感を持っている。やはり「たかが名前、されど名前」である。 安部 かすみ(NY在住ジャーナリスト/編集者)
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更新:20210705 09:35:41
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