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9月18日は、1971年に世界初のカップ麺「カップヌードル」が発売された日。 日清食品が“50周年記念商品”として、カップヌードルのスーパー合体シリーズやカップヌードル味の炭酸飲料を発売して話題になっているが、日清食品に限らず、最近はコンビニやスーパーでやたらとカップ麺の新商品を見かけるような……気のせいかと思ったら、やっぱり増えていた。日本即席食品工業協会(日即協)によると、2011年度に発売されたJASマークが付いているカップ麺は988銘柄だったが、19年度は1315銘柄、20年度は1514銘柄と急増。 元AKBが独学で開業した繁盛ラーメン店の「味の秘密」 「JASマーク付きは全体の80~85%ほどで、実際にはもっと多い。この数字にはリニューアルしたカップ麺も含まれますが、このところ新商品が飛躍的に増えているのは確かですね。ただ、毎年1000銘柄ぐらい入れ替わっているので、新商品を出しても定着させるのは難しい。カップヌードルもそうですが、昔ながらのブランドが根強い人気というのが、この業界の特徴なんです」(同協会担当者) 言われてみれば、カップ麺大好きの本紙オヤジ記者も、カップヌードルの「辛麺」など変わりダネの新商品が出ると一度は試してみるが、結局は「やっぱオリジナルの方がうまいよなあ」と“原点回帰”しがちだ。 「メーカーが新商品攻勢をかけるのは、コロナ禍で外食の機会が減ったこともあるでしょうが」とジャーナリストの木野活明氏がこう続ける。 「即席食品業界にとっては“巣ごもり”で消費が伸びている今はチャンスといえます。ただ、若くてお金がない時はインスタント麺で、というのは今の中高年世代の発想です。最近はファストフードやチェーン店など安く食べる選択肢は他にもある。意外とカップ麺だけに頼らない今どきの若者を、いかに目先を変えた新商品で掴んでいくか。新たなファンを開拓していきたいという思惑もあるでしょう」 実際、日即協の意識調査(全国の15~74歳の男女3000人対象=20年度)によると、カップ麺の利用頻度が「増えた」と回答した若年層(15~24歳の男女)は、18年度に36.8%(「減った」は21.4%)だったが、コロナ禍の20年度は51.1%(同8.8%)に増えている。狙いはズバリ的中しているわけ。 新商品ラッシュの中から“次世代のカップヌードル”は生まれるか。
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