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自宅でできる!プロの掃除・片付けワザ・17 家事代行サービス「カジタク」スタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは「冷蔵庫の整理・片付け」です。冷蔵庫が散らかりやすい3つの原因を知って、上手に「仕分けること」が大切です。 冷蔵庫整理のコツはモノが循環する「仕組みを作る」こと 前回は冷蔵庫の掃除についてお伝えしたので、今回は「冷蔵庫の整理・片付け」について考えてみたいと思います。冷蔵庫に限ったことではありませんが、片付けで大事なことは、日々の作業が楽になるように考え、仕組みを作っておくことです。 「仕組みを作る」と言うと、ちょっと大げさに聞こえるかもしれません。でも、冷蔵庫は恐らく、家の中で最もモノの出入りが激しい収納庫。だからこそ、ちょっとした仕組み作りをしておくことで、食材の管理がスムーズになります。 冷蔵庫が散らかりやすい3つの原因 食材の量が多いタイプ 大家族だったり自営業・農家だったり、さまざまな理由で大量の食材が常に家にある家庭もあると思います。2台目の冷蔵庫や冷凍食品専用の冷凍庫を用意している家庭もあることでしょう。このタイプは、食材を減らすことは難しいので、まさに仕組み作りが欠かせません。 食材の種類が多いタイプ お料理好きでいろいろな食材を必要とする人、全国からあれこれお取り寄せする人など、バラエティに富んだ食材が多いタイプ。「健康に良い」と紹介されたものを試すなどで、どんどん食材が増えていきます。このタイプは使っていない食材が奥底に眠っている可能性が高いので、定期的に棚卸しする必要があります。 食材が分散しているタイプ 食材の量や種類が多すぎるわけではないのですが、なぜか冷蔵庫がごちゃごちゃしている、という場合もあります。その理由は食材があちこちに「分散」しているからです。同じ種類の食材を上手に「まとめる」方法を実践すると、スッキリした冷蔵庫になります。 片付名人がすすめする「冷蔵庫の整理」10のコツ 冷蔵庫の整理も、他の場所の片付けと同じように、上手に「仕分けること」が最も重要です。いろいろな食材を混ぜこぜにしないで、仲間同士で集めてあげることが、最大のコツです。 ■1.冷蔵庫をエリア分けしてモノの定位置を決める 冷蔵室に棚が4段ある場合、各段を左右に分けて、ざっくり8つのエリアとして考えることができます。 そして「缶ビールは4段目の左側に置く」というように、いつも冷蔵庫に必ず入っている定番の食材は、必ずこの8つのエリアのどこかに定位置を決めておくことが大切です。 そうすると、商品を買ってくるたびにどこに入れるか迷わずに済みますし、探すのも簡単です。空いている所にテキトーに突っ込まないようにしましょう。 ■2.種類別に仲間をまとめる 片付いていない冷蔵庫は、例えばチーズがあっちからもこっちからも出てきたり、納豆が2段目と4段目に分かれていたりします。ぜひ同じ種類のものはまとめましょう。 違う食材であっても、例えば納豆・豆腐・油揚げを大豆系としてまとめる、キムチと梅干を漬物系としてまとめる、デザート系をまとめる、というように「〇〇系」としてまとめて収納します。こちらも定位置を決めるようにしましょう。 ■3.同種は手前から奥に向かって並べる 同じ仲間のものは、手前から奥に向かって縦に並べます。「賞味期限に余裕のあるもの」は奥へ、「賞味期限が近いもの」を手前にして、仲間を縦一列に並べることで、奥行きも無駄なく使います。 「ヨーグルトの奥に豆腐が隠れている」ということのないように、手前と奥は同じような仲間を並べます。 ■4.目的別にトレイを活用 奥までたくさん収納したい場合は、トレイを上手に活用します。ぜひ奥行きが最大限生かせるトレイを見つけましょう。 トレイの活用法としておすすめなのは、目的別に仲間を集めてセット化することです。例えば、「ご飯の友セット(梅干し・のり・漬物など)」「製菓セット(生クリーム・無塩バターなど)」をまとめておいて、トレイごと出し入れします。 この仕組みをつくっておくと、不足品がわかりやすく、買い過ぎ防止にもひと役買います。透明な素材のトレイを選ぶと、トレイの中に何があるかひと目でわかるので、ラベルを貼る手間が省けます。 ■5.小さいものは保存容器にまとめる 残り物や使いかけの食品は、使い忘れを防ぐために、目に入りやすい段に置くようにしましょう。小さな食材は、他の食材に埋もれてしまわないように、フタを外した透明の保存容器にまとめておくなどの工夫ができます。 ■6.保存容器は重ねやすい形状を選ぶ 残り物のお皿にラップをして保存すると、その上に重ねられないので場所を取ってしまいます。フタ付きの保存容器だと重ねられて便利です。 できれば、同じシリーズの保存容器を揃えると規格が合うので、美しく収納できます。フタ付きの容器は、丸型よりは四角い形の保存容器のほうが効率よく保存できます。さらに透明か半透明のものだと、中が見えて使い忘れも防止できます。 ■7.ドアポケットにある調味料は高さ別に収納する ドアポケットの収納は、飲料や調味料の容器の高さに合わせて収納していくのがおすすめ。調味料はできるだけ、和食系・洋食系・中華系でまとめておくと探しやすいです。 いつもドアポケットが混んでいる場合は、冷蔵庫保管でなくてもよいものが紛れていないか、チェックしてみましょう。 ■8.根菜類はマチが広い紙袋に立てて収納する 野菜室に紙袋を1つ置くと、柔軟性のある「壁」ができます。その壁を利用して野菜を立たせると、庫内に余裕が生まれます。中でも重宝するのが、玉ネギ・ジャガイモ・人参など、根菜類の収納です。なるべくマチが広いものがおすすめです。 紙袋のマチに合わせてゴロゴロした野菜が立ってくれること、土汚れが紙袋の中に収まり冷蔵庫を汚しにくいこと、紙袋ごと取り出せること、などのメリットがあります。 ■9.葉物野菜やネギは縦長の紙袋に立てて収納する 野菜室にペットボトルを立てておけるスペースがある場合、縦長の紙袋をセットして葉物野菜を立てるのがおすすめ。ほうれん草などの葉物野菜やカットした長ネギなど、細長い野菜を立たせることで、他の野菜の下敷きになるのを防げます。 できるだけ多くの野菜を立たせると、庫内すべてを見渡せますし、スペースが余るようになります。 ■10.冷凍庫の食材も立てて収納が基本 冷凍庫に多くの種類の食材がある場合も、紙袋で小部屋を作ると区別しやすくなります。例えば、紙袋の中は豚肉、外は鶏肉、というように仕切りましょう。 「冷蔵庫は一時預かり所」だと再確認すること 便利な冷蔵庫ですが、賞味期限・消費期限があるので、買ってきた食材をいつまでも冷蔵庫に入れっぱなしにしない意識が大事です。いつまでたっても使われない食材は、ただの「場所泥棒」です。 ぜひ今回紹介したポイントを思い出して、スッキリ片付けてくださいね! 仕分け・整理した後でも、冷蔵庫内がパンパンに詰まっている場合は、常温保存できる飲み物や調味料などがないか、今一度確認してみましょう。 ■ライタープロフィール:「カジタク」山口奈穂子さん やまぐち・なおこ アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」で活躍する、掃除・片付けのプロ。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かして、現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当している。
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更新:20220131 00:19:53
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