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自分の人生、これでよかったのだろうか――。職場や家庭など環境の変化、心身の揺らぎを引き金に中年の8割が陥るとされる心理的危機“ミッドライフ・クライシス”。人生の折り返し地点ともいわれる40歳は今やもう「不惑」ではなく「惑」と言っていい。しかし、そこを辛くも乗り越えた人たちがいる。今回は熟年離婚の危機を乗り越えた夫婦のエピソードを紹介する。 ◆熟年夫婦が子供の進学で直面“一緒にいる意味” 子供が成人を迎え、子育てが一段落するタイミングで危機が訪れることがある。 「夫婦でここまで子供に依存しているなんて思わなかった」 そう話すのは、構成作家の奥田裕久さん(56歳)。今から3年前、娘が大学進学を機に家を出ることになり、妻(50歳)との関係に不安を感じたという。 ◆二十数年、夫婦だけで過ごす時間がほぼなかった 「結婚して子供ができてからの二十数年は、夫婦だけで過ごす時間がほぼありませんでした。会話も娘が中心にいて成り立っていた部分が大きかった。 私は構成作家、妻がウェブライターで別々の部屋にこもることも多いですし、『夫婦で一緒にいる意味すらなくなってしまうのではないか』という恐怖がありました」 ◆夫婦で楽しめる「キャンピングカー」との出会い その思いの丈を妻に打ち明けて、夫婦で共有できる新たな趣味を模索していくなかで、キャンピングカーに出合った。 「僕がもともとキャンプ好きで、妻は食べるのが好きだから、キャンピングカーで旅をしながらおいしいグルメを食べにいこうと提案。道中の景色の変化や、車中泊なども新鮮な刺激になって、お互いに口数が多くなるんです。熟年夫婦ですし惚れ直すなんてことはないけど、娘が近くにいない喪失感はなくなりました」 ◆月1~2回のキャンプ旅 現在は月1~2回のペースでキャンプ旅を続けている。 「お互いにいい年齢なので、夫婦でいられる時間も無限に残っていない。干渉しすぎず、相手を思いやる気持ちを持つことを大切にしながら、楽しめる時間を過ごしたいですね」 夫婦YouTuberとしても活動を開始。キャンプ旅がメインの「おっ!チャンネル」は登録者数10万人を超えるという。 家庭の危機を救うためには、まず夫婦の対話が最優先。そのことは肝に銘じておきたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ―[僕らの[中年の危機]克服法]―
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更新:20220621 07:57:31
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