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富裕層だけ長生きする社会が到来。貧困層は分かっていても安物を食べ続け、病気になって早死にしていく 著者:鈴木傾城 なりふりかまわず「後ろ向きの仕事」をしている企業 日本人が安いものしか買わなくなったので、企業は「安物」を提供するためになりふりかまわず「後ろ向きの仕事」をしているのだ。安物を買いたいがために日本人もそれを許容するようになっている。 安物ばかり追い求めている日本人は、自ら企業のコスト削減(人員削減)を促して、自らの給料を下げる要因を作って自らの環境を悪化させているのだ。安い食べ物で害悪のあるニセモノを自ら食べ、健康を害する時代になっている。 それだけではない。今後はより貧しくなった日本人は「賞味期限切れ」の食品すらも「安いから」という理由で好んで食べるようになる。そして、企業もそれが売れるとなったら、いくらでも賞味期限切れを提供するはずだ。 質が落ちていたり、腐りかけていたとしても貧困層は気にしなくなる。安いからだ。安ければ何でもいい風潮は本当に「何でもあり」を生み出してしまう。私たちは今、恐ろしい世の中に向かって突き進んでいる。 ところで、ここで考えなければならないことがある。 富裕層は健康に良い食べ物を選べる こうした社会に突き進んでも、難なく対策が取れる人々もいることだ。それは経済的に余裕がある層である。彼らは逆に「より安全で、新鮮で、オーガニックな食材」を買うことができる。高くても健康のためにそれを選択する経済力がある。 対策が取れないのは、経済的に余裕のない層だけなのだ。 これから食品が粗悪化して、人々に害を与えるようになっていくが、それを選択して寿命が縮まるのは貧困層だけである。富裕層は安物から遠ざかってより健康になり充実するが、貧困層は分かっていても安物を食べ続けて病気になって早死にする。 それが、日本社会で広がっている醜い現実だ。 【関連記事】
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