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台風14号の予報円は一時、最大級の半径650キロに達した

2020年10月10日

台風14号の予報円 コロナ影響  航空機観測の減少と台風

台風14号の予報円は一時、最大級の半径650キロに達した。新型コロナの世界的な流行による航空便の減少は天気予報にも影響するという。影響を最小限に抑えるために、ラジオゾンデ観測や商業衛星を使った取り組みが進められている。

予報円の大きさは最大級

 台風14号は9日(金)午後6時現在、四国の南をゆっくりとした速さで北北東に進んでいます。台風は10日(土)から11日(日)にかけて、発達した雨雲を伴ったまま、紀伊半島沖から伊豆諸島付近に進む見込みです。

 台風14号は発生した当初、予報円の大きさに注目が集まりました。5日先の予報円の大きさは半径650キロ、直径にして1,300キロは福岡から青森まですっぽりと入る大きさです。予報円としては最大級です。

 こちらは10日朝9時と夜9時の予報円の大きさを、日を追ってみたグラフです。徐々に小さくなっていくのがわかりますが、3日前の7日(水)時点でも予報円の大きさは半径300キロもあり、予報が定まっていない印象がありました。

【台風14号】予報円の大きさがどのように変化したのか、示したグラフ(気象庁台風予報より、著者作成)
 予報円は台風の中心が入る確率が70%の範囲を示したものです。予報の精度が低いとき(ばらつきが大きい)は予報円も大きくなります。台風の強さや雲の大きさを表したものではありません。

 また、予報円の大きさは台風によっても違いがあり、例えば、今年9月に九州に接近した台風10号と比べてみると、その差がわかります。台風10号の5日先の予報円の大きさは半径370キロで、台風14号の半分程度でした。

台風14号と台風10号の予報円を比べたグラフ(気象庁台風予報より、著者作成)
航空機観測の減少が続く

 航空機は人や物を運ぶだけでなく、天気予報に欠かせない気象データも観測しています。世界的な航空需要の高まりで、天気予報に利用される航空機観測データは年々、増加していました。そこに新型コロナウイルスの世界的な流行による航空機の著しい減便が起こり、天気予報への影響が心配される事態になったのです。

 世界屈指の気象機関であるヨーロッパ中期予報センターは航空機による観測データが減少することで、上空の風や気温などの予測に悪影響がでる可能性があると憂慮を示しました。

天気予報への影響を最小限に

 航空機観測の減少を補うために、ラジオゾンデ観測(ゴム気球に測器を吊るし、上空の風や気温などを観測する)を増やす、商業衛星を運用している会社から気象データの提供を受けるなどの対策が進められました。ヨーロッパ中期予報センターの担当者は様々な取り組みにより、天気予報への影響を最小限に抑えることができているとしています。

天気予報には様々な観測データが使われている(英気象庁公式ブログより)
 日々の天気予報や台風の予報に影響が出ているとは思いませんが、現代の天気予報は大量の気象観測データを、スーパーコンピュータを使って計算する高度な技術で成り立っています。航空機による観測はその一部にすぎないけれど、まるでガラス細工のように繊細な天気予報技術の奥深さを感じます。




引用元の記事はこちら(https://news.yahoo.co.jp/byline/katayamayukiko/20201009-00202272/)


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