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脂質を主食に置き換える

2021年03月26日

牛脂を食べてダイエット?

牛脂と言えばスーパーに置いてある四角い無料の牛脂を思い出しますよね。脂の塊ですから、あれを食べるなんて不健康。ダイエットとは真逆だ。そう思いますよね。確かにスーパーに置いてある牛脂は人工的に精製していて酸化が進んでいることも多いです。今回は脂を食べて痩せる牛脂ダイエットに使えるピンク牛脂について紹介します。



目次

  ピンク牛脂とは?
    ピンク色のクセがない美味しい牛脂
    精肉店や牛を丸ごと扱うレストランなどで

  牛脂を食べてダイエットする
    牛脂ダイエットは断糖高脂食
    脂質を主食に置き換える

  ピンク牛脂の使い方
      ハンバーグ
      炒め物&チャーハン
      スープ


ピンク牛脂とは?

ピンク牛脂って聞いたことがありますか?牛脂って白でしょと思う方も多いでしょう。今回はそんなスーパーでもらえるサイコロ状の白い牛脂よりも上質なピンク牛脂についてお話します。

ピンク色のクセがない美味しい牛脂




ピンク牛脂は名前のごとくピンク色の牛脂です。白い牛脂と比較してピンクと呼ばれていますが、牛脂は本来肉についている脂肪分なので薄くピンクがかっています。サーロインなどについている脂を想像するとわかりやすいかもしれません。特に上質なピンク牛脂はクセがなく旨みがあり、料理に使うとワンランク上の味を体感することができます。鉄板焼きでも使用されるなど、本格的な脂分として使用することができます。


精肉店や牛を丸ごと扱うレストランなどで

ピンク牛脂はスーパーなどではなかなか手に入りません。牛脂だけで料理をすることはありませんし、捨ててしまう場合も多いですね。やはり、牛を1頭まるごと扱う精肉店やレストランなどでしか購入できないと思っていいでしょう。焼肉店や鉄板焼き、そして高級レストランなどではさらに上質で新鮮な和牛の牛脂を扱っていることも多いため、こういったところから購入したり取り寄せるのがいいでしょう。


牛脂を食べてダイエットする

肉の脂身と言えば、あえて取り除いたり脂肪分の少ない赤身肉を選んでダイエットを意識する存在ですよね。牛脂を食べたらむしろ太ってしまいそうですが、そんな牛脂をたくさん食べるダイエット法が話題になっています。


牛脂ダイエットは断糖高脂食

断糖高脂食とはこれもまた字の通り、糖質を取らずに高脂質な食事をとるダイエット法です。糖質の多い食べ物と言えば「米」「パン」「パスタ」「ラーメン」「ビール」などですね。いわゆる主食と呼べるこれらを我慢します。これだけ聞くと一般的に聞く糖質オフダイエットと同じですね。糖質を取りすぎると余った分は脂肪に変換されます。つまり、糖質を取りすぎると太るということです。ただ、糖質をカットしてしまうと体のエネルギー源が足りなくなってしまいます。そのエネルギー源の代わりとして脂質を取るのが断糖高脂食。脂質は効率の良いエネルギー源と呼ばれていて、糖質を取りすぎて脂肪に変えてしまうよりも上質な脂質をエネルギー源としようというダイエットなのです。特に牛脂に多く含まれる飽和脂肪酸が効率よくエネルギーとなるため、断糖高脂食では牛脂が代表的な食材とされています。

しかし、飽和脂肪酸は取りすぎると中性脂肪やコレステロール値を高めてしまうため注意が必要です。


脂質を主食に置き換える

脂質の取りすぎはよろしくないですが、糖質をオフにする(つまり米もパンも食べない)場合はいつもの感覚以上に脂質を摂取する必要があります。また、効率よく脂肪を燃焼させるためにビタミン類も重要となります。ただ、果物には糖質が含まれるので食べれません。


ピンク牛脂の使い方

脂質、主にピンク牛脂を主食に置き換えると言っても毎日の食事を牛脂中心にするのは難しいですよね。すき焼きやステーキの時に使うイメージしかない牛脂ですが、上質でとても旨みがあるため様々な料理に活用できます。

ハンバーグ

ハンバーグに牛脂を混ぜるのはたまに見るレシピですよね。それをピンク牛脂にすればさらに美味しくできること間違いなしです。かなりジューシーで切った時に肉汁が溢れる本格的なハンバーグになりますよ。


炒め物&チャーハン

炒め物やチャーハンはサラダ油やごま油で炒めるのが一般的ですが、ピンク牛脂を使ってもいいでしょう。牛肉を入れなくても牛の良い香りがして美味しくなります。


スープ

スープではよく鶏ガラを使ったりしますが、牛骨スープのようにピンク牛脂の脂を使用すると美味しいスープになります。鶏ガラよりもまろやかで優しい味になりますよね。

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糖質オフ生活奮闘記21
逆説の糖質制限!金森式「断糖高脂質食ダイエット」

さいとうひろこ


公開日:2020/11/18


糖質オフアドバイザーの資格を持つさいとうさんは、大の落語好きでもあります。今回は、落語家の立川志の春さんが実践しているという、高脂質食ダイエット・金森式について紹介してくれました。


高脂質食ダイエット・金森式

      目次
  金森式ダイエットとは
  金森式ダイエットのやり方
  高カロリー食事をしても痩せる理由

金森式ダイエットとは

立川志の春師匠が、映画「あまくない砂糖の話」を見て、60日間糖質を断ってみようと決意し、選んだのは「金森式」でした。逆説の糖質制限、高脂質食ダイエット「金森式」の提唱者・金森重樹氏は、東大法学部卒、企業グループオーナー、不動産投資家やホテル経営、元歯科医院経営など多彩な顔を持っている方です。

金森重樹さんはTwitterのフォロワー数がなん12万人というから驚きです。金森氏は、40代半ばまで、食べたい物を食べまくり、一時はふるさと納税に夢中になるあまり、お米からデザートに至るまで、全国各地の名産品を食べ、身長168㎝で、体重90㎏だったそうです。それでも痛風に一度なった以外は元気だったので、ダイエットなどは考えたことがありませんでした。ただ、不老長寿への執着心が年々高まり、情報収集をしていました。

その金森氏が歯科医院を経営していたとき、歯の治療がきっかけとなり、このダイエット法が誕生しました。

アメリカの医学論文に、4週間歯を磨かない代わりに、糖質を摂取しないという実験をした結果、口の中の菌が減ったとありました。その上、歯茎からの出血は減り、歯周ポケットも浅くなるなど、口腔環境が改善されたと記されていました。

なぜ改善したかというと、口の中には「グルコース多糖体」というものがあり、それを餌にして細菌は繁殖していきます。つまり、餌が無ければ菌は増えません。その餌が糖なのだと知った金森氏は、糖を取らないように試みたら、最初の月に12.5㎏痩せたそうです。ダイエットをするつもりではなかったのに、次の月にまた12.5㎏痩せました。金森氏が取った方法は、極限まで糖を断ち、かわりに油脂をたっぷり取るという方法でした。


金森式ダイエットのやり方


金森式ダイエットのやり方は、糖質は徹底的に食べないこと。ごはん・麺類・パン・果物・芋・お菓子など、多くの食材に糖質が入っていますが、とにかく摂取しないようにします。

一般の糖質制限で推奨されている人工甘味料もNGです。糖質の代わりにオリーブオイルや牛脂などの脂質を多く取り、高カロリーの食事をするのが金森式の特徴です。

食べて良いものの例(※高脂質食材を取る)

  豚肉・牛肉
  魚貝類
  卵
  サバの水煮の缶詰
  牛脂
  オリーブオイル

お勧めしない食べ物の例

  糖類全般
  焼き肉のタレ(味付けは塩がベスト)
  根菜類(主に土の中で育つ食物は糖分の塊なので避ける)
  サイコロステーキ(くず肉を結着剤で形成しているためNG)
  鶏肉(カロリーが高くないので。豚と牛を食べること)
  ウィスキー、ジン、ウォッカなどの蒸留水以外はNG
  麦茶(※麦は穀物のため)
  缶コーヒー
  糖質制限のパン(人工甘味料が入っているため)


高カロリー食事をしても痩せる理由

脂肪は、必要な量を取ると、満腹ホルモンといわれる「レプチン」が分泌され、食欲にブレーキがかかります。

カロリーは必要な分のみ体に吸収され、必要でないものは排出されるため、高カロリー食をしても大丈夫なのです。

糖を摂取すると「インスリン」が出て、すべて中性脂肪に転換されます。糖は排出されないで、人間はエネルギーを溜め込んで、「ケトン体」に変えて動くようになっています。これが肥満につながるのです。


金森式は、以下のような考えに基づいたダイエット法です。

糖は元々必要ないものなので、断ち切っても問題ない。
元々人間の体は肉食動物に近い消化器官をもっているので、肉だけ食べていても問題ない。

金森式ダイエットの効果

  歯がよくなる。
  髪の毛が太くなる。
  血流がよくなり顔色が良くなる。
  肌の乾燥がなくなり、ハリとツヤがでてくる。
  糖分への過剰な欲求が段々となくなる。
  糖尿病が改善される。
  タバコが吸いたくなくなる(喫煙者の経験談)。
  胸やけや逆流性食道炎が改善(サーモンなどは5分で消化、ご飯は5時間かかるため、糖質を控えることで、胃腸の炎症が防げる)。
  花粉症・アレルギーの症状の緩和が期待できる減る。
  うつ病は血糖値の変動による「シュガーハイ」によって起こる  がんも砂糖が餌になっているので、完全に断糖するとガン細胞を消す効果が期待できる。

このようにいいことづくしの金森式ダイエットですが、ただいま実践中の志の春師匠は「油に弱い人は難しい」と言っていました。師匠は8才から3年間と、大学時代をアメリカで暮らしていましたので、油に強くなったのだと思いますが、私は元々胃腸が弱いので、始めるには余程の覚悟がいるなと思いました。

一般的な糖質制限は、続けると筋肉が落ちてしまうそうで、そのためには運動が不可欠ですが、金森式は筋肉が落ちないので、運動も不要だそうです。いいとは分かっても、煩悩の塊の私は、まだ金森式をする決心はできていません。志の春師匠の次の定例会までにじっくりと考えてみたいと思います。

金森式を始めてみたい方は「ガチ速 脂 ダイエット」を読むとその全貌が分ります。

金森重樹著 『ガチ速“脂”ダイエット―運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる』 
 

出典 https://halmek.co.jp/harutomo/3103


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やっぱり危ない!? 「糖質制限ダイエット」第一人者が急死した

真っ二つに分かれる評価
週刊現代 プロフィール



炭水化物さえ食べなければ、何を食べてもいい。簡単でしかもすぐに痩せられて糖尿病も治る。だが、甘い謳い文句ばかりを信じると、思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれない。本当に大丈夫か。


あんなに元気だったのに

「『糖質制限ダイエット』で急激に痩せられた頃は、心配したんです。打ち合わせをしていても、痩せる前に比べてぼーっとしてるかなと思うこともありました。やはり糖が足りてないのかなと。でも見た目は元気そうだったので、まさかこんなことになるなんて……」

桐山氏と10年来の付き合いのある担当編集者は、こう言って肩を落とした。

2月6日未明、ノンフィクションライターの桐山秀樹氏が逝去した。享年61。関係者によれば、宿泊先のホテルの部屋で亡くなっていたという。

「今度一緒に飲む約束もしていたのに、あまりに突然のことで言葉もありません。死因は、はっきりとは分かっていませんが、心臓系の疾患だと伺っています」(知人)

桐山氏は、1954年愛知県生まれ。学習院大学を卒業後、ホテルジャーナリストとして活躍。旅行、リゾート、レストランのサービスについて多くの批評と著書を執筆してきた。ホテル業界でその名を知らぬ者はいないほど、業界に精通した人物だった。

数年前からは妻と二人で軽井沢に拠点を移し、執筆活動に勤しんでいた。

ホテルジャーナリストとして活躍する一方で、近年、桐山氏が一躍注目を浴びたのが、炭水化物を一切取らない「糖質制限ダイエット」である。


桐山氏がダイエットを始めたのは2010年、56歳の時。当時は、身長167・5㎝で、体重は87kg。ウエストは100㎝超もあった。痩せることを決意したきっかけを、桐山氏は、かつて本誌にこう語っている。

「咳が出るので、最初は風邪だと思っていたんです。だが症状は次第に重くなる。呼吸も苦しくなり、食べたものを咳とともに吐くようになった。

医師から告げられた病名は「糖尿病」—。やはり来たかと、頭をガーンと叩かれたような衝撃を受けた。さらに心臓肥大という診断まで出た。糖尿病による動脈硬化で、心臓にまで影響を及ぼしていたという。異常なまでの息苦しさはそれが原因だった」

飲食のルポを書くことも多く、深夜の執筆中に揚げ物やパスタなど高カロリーなものを食べ続けていた。糖尿病は、長年の「不摂生」な生活の結果だった。睡眠不足、運動不足も明らかだった。

糖尿病と診断された時の検査結果は、血糖値が215(正常値は109以下。カッコ内以下同)。糖尿病の指標である過去2ヵ月の血糖平均値、HbA1c(へモグロビンエーワンシー)は9・4(5・8以下)と非常に高い数字が出た。

血圧は上が200以上、下が100近くあり、いつ倒れても不思議ではない状況だったという。

「このままの状態で放っておくと生死に関わる」

と医師から忠告され、桐山氏が実践したのが、前述の「糖質制限ダイエット」だった。
3ヵ月で15kg痩せた

その日以来、あれほど食べていたご飯や蕎麦、パスタなどの炭水化物を一切食べないようにした。代わりに主食として食べるのは、豆腐やチーズ、肉、魚。酒は焼酎、ウィスキーはOKで、赤ワインも少量なら問題ない。そして日々の散歩も欠かさないように努めた。

「結果はすぐに出た。なんと1週間で5kg痩せ、3ヵ月後には血糖値は93に半減、体重は15kgも減った。数値の上では糖尿病を脱したことになる。おかずを満腹食べて酒を飲んで、しかも痩せられる。糖尿病は良くならないと諦めている人には、短期間でここまで改善することは『奇跡的』と感じられるはずだ」(桐山氏)

糖質ダイエットをする際、桐山氏が参考にしたのが、京都の高雄病院理事長の江部康二医師の著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』だ。

「糖質制限ダイエット」の提唱者である江部医師は、そのメリットをこう強調する。

「ご飯やパンなどの糖質を抜けば、あとは満足するまで何を食べてもいいので、他のダイエットに比べて、圧倒的に楽に誰でも簡単に始められるのです。


糖質摂取を減らすと主な栄養素は脂肪とたんぱく質になり、食後の血糖値は上昇しません。この場合、肝臓でアミノ酸や乳酸などからブドウ糖を作るので低血糖にはなりませんし、その際一定のエネルギーが消費されるので寝ている間に痩せていくのです。

さらに脂肪が分解され、脳や体のエネルギー源となるケトン体の血中濃度が、非常に高くなる。つまり糖質を摂らなくとも脳はちゃんと働き、体重はどんどん減少するのです」

その後、桐山氏は同じく肥満で糖尿病を患う中年男性たちと「おやじダイエット部」を結成。皆で集まり楽しく食事をしながら、我慢せず痩せるダイエットを実践してきた。その活動を綴った『おやじダイエット部の奇跡』はシリーズ化され、テレビでも取り上げられた。

糖尿病も改善され、体も軽くなったはずだった……。にもかかわらず、なぜ今回のような事態が起こったのだろうか。

「桐山さんは亡くなるまで、糖質制限をずっと続けていました。リバウンドもなく、体重をキープされていましたね。痩せて健康になったはずなのに、なぜ急に亡くなってしまったのか分かりません」(前出の知人)

糖質制限ダイエットの旗手であった桐山氏が亡くなったことで、誰もがこの食事療法に「不安」を覚えてしまうのは、当然のことだろう。



真っ二つに分かれる評価

現在、糖質制限ダイエットについては、専門家の間でも肯定派と否定派、真っ二つに意見が分かれている。

京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。

「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。

言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」


とはいえ、痩せれば血糖値も下がり、健康になるのではないか。

「痩せたのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない。


糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えており、すぐ眠ってしまうのが特徴です。これは脳が極力エネルギーを使わないように指示を出すためなんです。動かないのが一番エネルギーを使いませんからね。

一方で筋肉量はどんどん落ちるので、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性もある」(森谷氏)

さらに愛し野内科クリニック院長で、糖尿病を専門に診ている岡本卓医師は、「糖質制限ダイエットは死を招く恐れまである」と忠告する。

「06年に『ランセット』『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』という世界の二大医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースが報告されました。

スウェーデンの医師は、たんぱく質ばかりを摂ることで、悪玉コレステロールが溜まり、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表しています。

短期的にみれば体重も減るからいい数値が出る可能性がありますが、一年以上の長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い」

実際に体の不調が表れた医師もいる。医療法人再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師だ。

「私が糖質ダイエットをしたのは36歳の時でした。あっという間に15kgも痩せたので喜んでいたのですが、しだいに頭がぼーっとする状態が続くようになりました。

そしてある朝、目覚めると右半身が麻痺してまったく動かなくなったのです。しばらくしてなんとか動けるようになったので、病院に行きMRIを撮った結果、脳梗塞の一歩手前の一過性脳虚血発作を発症していることが分かりました」

検査の結果、たんぱく質や油分を摂りすぎることで、脂肪飽和になり、一時的に脳の微小血管が詰まったことが原因だと判明した。

「炭水化物以外なら、なんでも好きなだけ食べていいという言葉に踊らされるのは危険です。大切なのは糖質制限のやり方なんです。たとえばサラダから食べて、最後にご飯を食べるように、食べる順番を変えるだけで食後の血糖値の上昇を抑えることができる。

日本で認識されている糖質制限ダイエットは、とにかくご飯を含む炭水化物を一切食べないという間違った認識が独り歩きしている気がします」(日比野氏)

「特に高齢者の場合は、太っているからといって無理に痩せる必要はない」と語るのは、食物学学術博士の佐藤秀美氏だ。

「高齢者のほうが、消化吸収能力が落ちているため、若い人より内臓組織の原料となるたんぱく質を多く摂る必要があるのです。ですから炭水化物を摂らず、たんぱく質を糖質に変えていては、本来摂取されるべきたんぱく質が吸収されず、他の臓器に負担が出てくる

それでも健康のために痩せる必要がある人は、いきなり糖質をまったく摂らないようにするのではなく、お菓子や甘い物などの間食を減らせばいいのです。数値に惑わされず、何のためにダイエットするのかをもう一度、考えてください。痩せることより、長生きすることのほうが重要なのです」
もし痩せていなければ……

このように糖質制限ダイエットのデメリットを指摘する声は多い。だが仮に、桐山氏が体重を減らさず、血糖値を下げていなければ、糖尿病はさらに悪化していただろう。もしかしたら、より死期を早めたかもしれない。

桐山氏の良き相談相手で、糖質制限ダイエットを推奨してきた前出の江部医師は、今回の死因をこう推測する。


「桐山さんが亡くなられたのは本当に残念ですが、直接的な原因は、糖質制限ダイエットではないと考えます。


桐山さんの場合、もともと心臓が苦しくなり、医者に駆け込んだところ糖尿病が発見されましたが、そうなるまでに何年間、高血糖の期間があったかが問題です。

『高血糖の記憶』と言うのですが、いくら血糖が正常になっても、過去に一旦発症した血管の狭窄は、簡単にはなくならないのです。痩せて安心する人も多いのですが、定期的に検査をしないと、心筋梗塞などを起こす可能性があるのです」

即効性があり、楽に痩せられる糖質制限ダイエットには、もちろんリスクも生じる。かといって、そのまま肥満を放置していれば、病気を悪化させるばかりだ。

桐山氏の葬儀は、遺族の意向により密葬で執り行われた。桐山氏と親交のあったホテル関係者が語る。

「桐山さんの取材スタイルはとにかく『現場主義』。年間100泊ほどホテルに泊まり、実際に自分で体験し、そのホテルの問題点を鋭く突っ込んでくれました。

一方でユーモアのある方で、よくコンシェルジュの女の子たちに駄洒落を言って笑わせていました。あと、とにかく博識で歴史からスポーツまで詳しかったですね。神経が細かすぎるくらい、いろいろと気配りをする人でした」








引用元の記事はこちら(http://ushimaru.biz/channel/772/)


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